がんに対する血液検査
■ 臨床上健康に見える犬における全身性の腫瘍の早期発見を目的としています。
(視診、触診で腫瘍の存在が明らかな場合は、本検査ではなく細胞診や病理組織診断等による腫瘍細胞そのものの評価
を強く推奨します)
■ 絶食(最低4時間以上)が必要です。
■ 溶血の影響を受ける可能性があります。
■ 検査は2mlの採血のみで実施できます。
■ 採血後96時間以内に測定完了の必要があるため、ご協力ください。
*全ての種類の腫瘍で必ずしも高値となるわけではなく、腫瘍以外の炎症性疾患等により高値となることがあります。
結果の解釈や精査の必要性は、その他の検査所見等を組み合わせ総合的に判断します。
<腫瘍以外の疾患・状態による影響>
・免疫介在性疾患や全身性炎症・敗血症・外傷などの炎症性疾患では、高値となる可能性があります。
・慢性炎症性疾患、内科的治療を受けていて「再燃」していない全身性炎症、甲状腺機能低下症、腎疾患、変形性関節症、
軽度または中等度の膿皮症、その他の軽度疾患は影響ありません。
<薬剤による影響>
・ステロイド製剤投与中は低値となる可能性があるため、10~14日間の休薬が必要です。